こんにちは!名古屋市天白区の小児矯正専門歯科医院のほりえこども歯科クリニックです。
今日のテーマは、インビザライン矯正の大切な要素「クリンチェック」についてです。
クリンチェックって何?と思われている方も多いかと思います。
ずばりクリンチェックとは・・・
「インビザラインの設計図」です。↓
矯正治療は写真や模型、レントゲンなどの術前検査を元に、治療計画を立てます。
そしてゴールを決めて治療に取り掛かるわけですが、従来そのゴール設計はセットアップモデルという石膏模型で作られていました。
このセットアップモデルは石膏模型を歯一本一本に分解して、キレイに手で並べ直してワックスで固定するというものです。僕もこれを勤務医の時代は作っていましたが、とても大変な作業でした。。
一方のインビザラインでは、術前検査時の歯の位置やズレをスキャンデータとして撮影し、インビザライン社に送るとクリンチェックという形で歯を動かすシミュレーションとなって担当医のもとに届きます。
ここからが先生の腕の見せ所です。
今回はこの設計図において、矯正担当のぼくが意識しているクリンチェックのポイントを3つお話したいと思います。
①ステージング
②アタッチメントの形や位置、種類
③歯牙移動表
①ステージング
ステージングとは歯をどういう順番で、どの歯を一緒に/別々に動かすかを表すものです。このステージングを知識経験がなく適当に決めてしまうと、歯が思ったように動かず、仕上がりが悪くなってしまいます。
経験が増えてくると・・・なんとこのステージングを見ただけでどういった症例かわかるようになっていきます!
②アタッチメントの形や種類
アタッチメントには様々な役割があります(ブログ:アタッチメント参照)
また歯の動かし方によって、種類や形が異なります。それを担当医がクリンチェック上で決めるのですが、これにもインビザラインにおける知識と治療経験が必須となります。
下の図にあるようにいろんな位置・形のアタッチメントがあるのがわかると思います。ある程度はインビザライン社がAI技術によって自動でつけてくれますが、微調整は必須です。
③歯牙移動表
歯をどの方向にどの角度、どの距離を動かすかを1本ずつ決めるものです。0.1mm単位で動かすことができます。
この表を見ながら歯の移動に無理がないか、非現実的な移動になっていないかを見極めています。
この微調整できるシステムがインビザラインのクリンチェックの大きな利点の一つかと思います。
さて、インビザライン治療におけるクリンチェックの大切さがわかっていただけましたでしょうか?
クリンチェックはインビザライン治療の設計図です。
先生と患者さんが同じ未来・結果を見て進めるからこそ、よりよい矯正治療のゴールと満足が得られるはずです。
ぜひインビザラインで矯正治療を始められる方はこのクリンチェックを担当の先生にみせてもらってください!
ほりえこども歯科クリニック
堀江将史