こんにちは!
名古屋市天白区の小児矯正専門歯科医院のほりえこども歯科クリニック 堀江将史です。
今日のテーマは「インビザラインで歯が動く仕組み」です。
インビザラインで歯が動く仕組み、気になりますよね?なんでマウスピースを付けるだけで歯が動くのか?
その仕組みのお話をする前に、従来までの矯正装置「マルチブラケット装置」の歯の動かす仕組みを知っておいてください。
従来までの矯正治療はワイヤーとブラケット(歯につけるツブツブ)を使っていました。
ブラケットを歯にくっつけて、ワイヤーとブラケットを結紮するとワイヤーに沿って術者の意図するように歯を動かすことができます。
調整は1ヶ月に1回。
ワイヤーを交換したり、ゴムを新しいものに変えたりして、術者がその日の歯の動きを見て調整します。
これがマルチブラケットという矯正治療です。
インビザライン装置は従来のマルチブラケット矯正をより快適に、より早く行おうと開発された装置です。
マウスピースを用いることで 見た目や違和感を限りなく小さくしたものになります。
それでは本題に戻ってインビザラインでなぜ歯が動くのかを解説していきたいと思います。
ポイントは3つ
1、インビザラインはマウスピースを付け替えていくことで歯を動かす
2、1枚当たり0.25mmずつ動かす
3、マウスピースの交換の頻度は3~7日
1つ目はみなさんがよく勘違いしているところです。
インビザラインは1枚のみで歯を動かすわけではありません。
クリンチェックで作られたシミュレーションに沿ってマウスピースを最大99枚まで一度に作ります。
あとはこどもたちが自分たちで付け替えていく。そうすることで歯が少しづつ動いていきます。
マウスピースを交換するたびに来院してもらう必要はありません。
処置内容は、2ヶ月に1回予定通りに歯が動いているかを確認し、問題なければ追加でマウスピースをお渡しするだけです。
2つ目
最大99枚のマウスピースをという話でしたが、1枚当たりどれくらい動くのか。
マウスピース1枚で歯がぐんぐん動くわけではありません。実際に歯がどれくらい動くのかというと、最大0.25mm/枚です。
実はこの動かす距離も術者の判断で決めることができます。あくまでも最大速度が0.25mmです。
この1枚当たりの移動量も患者さんによって、ぼくは変えることがあります。
3つ目
じゃあ、マウスピースはどれくらいの頻度で交換できて、どれくらいの治療期間かかるのか
患者さんにとってはこの治療期間がとても気になると思います。
交換の頻度は基本的には7日で交換をします。マウスピースが50枚の場合は
7日/枚 × 50枚 =350日
おおよそ1年で歯の移動が終わるということになります。
ゴールがわかってとてもいいですよね?
こどもたちのインビザラインの場合、僕は汚れの程度や破損のリスクを考えて3日交換にすることがあります。
これも小児矯正専門医院ならではの工夫です。
さて、インビザラインで歯が動く仕組みを解説させていただきました!
今までにない仕組みでとても面白い矯正治療です。
ご質問がありましたら無料メール相談でお問い合わせくださいね。
ほりえこども歯科クリニック
堀江将史