こんにちは!
名古屋市天白区の小児矯正専門歯科医院のほりえこども歯科クリニック 堀江将史です。
今日のテーマは「子どものインビザラインはいつから始めたらいいのか」です。
結論。
「上あごの永久歯(前歯)が出てから」です!
小学校1~2年生です。
このタイミングがベストタイミングです。
ここからは早すぎてはをいけない点、遅すぎてはいけない点をそれぞれお話します。
・早すぎてはいけない点
「1期矯正治療の期間が長くなる」
1期矯正治療は子どもの成長期に行う矯正治療のことです。
お母さんたちが最初に歯並びを気にしだす時期はたいてい決まっています。
下顎の前歯が、乳歯の裏側から生えてきたときです。
こどもたちの
「下の前歯がぐらぐらする!」から始まり
お母さんの
「え、大人の歯が後ろ側から出てきた!ガタガタだ~orz」
となる時期です。
しかし、この時から矯正を始めるには時期尚早です。
というのも多くは上あごの前歯は、まだ出ていないからです。
通常、矯正治療におけるスペース不足の分析というのは、上顎下顎の前歯の大きさを計測して行います。
上の歯が出ていない段階では正確な分析ができません。
つまり上の歯の大きさを見ないと上下のバランスを治療計画に加えることができないのです。
この下の大人の歯が裏側から出てきた時には、下の乳歯を抜歯してあげましょう。
そうすることで、そのスペースに永久歯を誘導されます。
結局のところ上の永久歯(前歯)が出てからやったほうが、バランス良く矯正治療を進めることができます。
まとめると下の前歯が出た段階から始めてしまうと、1期矯正治療期間が無駄に長くなるということです。
次に遅すぎてはいけない点です。
「抜歯矯正の可能性が高くなる」
1期治療、特にスペース不足(叢生)の矯正治療においてはベストタイミングを逃してはいけません。
1期矯正治療は子どもの成長期に行う矯正治療のことです。
この子どもならではの成長を生かして行うことが重要です。
1期治療で具体的に何を行うかというと、拡大を行うことで前歯のガタツキを治したり、側方歯(前歯より奥の歯)のスペースを作ったりします。
この拡大は乳臼歯がしっかりと残っている段階で行うのが成功の秘訣です。
側方歯が生えかわってしまうとマウスピースが合わず、拡大が難しくなり、永久歯列期(中学生以降)でのスペース不足が生じてしまいます。
そして最終的に永久歯を抜いて歯を並べる抜歯矯正の確率が上がってしまいます。
永久歯列期での拡大をすればいいじゃないかという考えもありますが、永久歯列期での拡大には限界があります。
※スペース不足があまりにも大きく拡大が難しい場合、著しい出っ歯、受け口の場合は1期矯正を勧めないことがあります。永久歯列期での抜歯矯正を前提にお話をします。
以上のことから当院では「上あごの永久歯(前歯)が出てから」
このタイミングをインビザライン矯正を始めるベストタイミングとしています。
ご参考になれば幸いです。
ほりえこども歯科クリニック
堀江将史