お子様への歯磨き粉は何を使っているだろうか?
薬局へ行ってもたくさんの歯磨き粉があり、何を選べばいいかわからないと思う。
そこで今日は、ぼくが娘に使っている歯磨き粉をご紹介。
ちなみにぼくの娘は1歳3ヶ月だ。
歯が生え始めた時から歯磨き粉を使っている。
小児歯科医師のぼくが娘に使っている歯磨き粉。それは・・・
チェックアップジェル バナナ味。
これを選んだ理由を3つ解説付きで書きたいと思う。
①フッ素濃度が500ppm
②うがいをしなくてもよい
③おいしい笑
まずひとつめ
①フッ素濃度が500ppm
ppmというの濃度を表す単位である。
フッ素濃度については、1歳の子どもに安全に使える濃度は500ppm程度まで。
巷には赤ちゃん用歯磨き粉、ジェルとして100ppmのフッ素入り歯磨き粉が販売されてるが、効果があるのは500ppm以上以上とされている。
以下は論文のシステマティックレビュー。少し難しいが、参考までに
この500ppmの表記がある歯磨き粉を探すのが少し難しいのだ。
薬局にはほとんど売っていない。一応歯科専売ということらしいが、Amazonなどでは購入できる。
②うがいをしなくてもよい
歯磨剤にはフォーム(泡)タイプや、ジェルタイプ、ペーストタイプなどがある。
ペーストタイプでは近年、イエテボリテクニックといって、うがいをしない、もしくは少量の水でうがいする方がいいと言われている。
それはその残留フッ素の効果を期待しているからだ。フッ素が歯だけではなく口の粘膜や唾液に残り続ける。
ただ口の中が気持ち悪く、どうしてもうがいをしたくなる。
そもそも赤ちゃんはうがいができないので全て飲みこむ形となってしまう。あまりよくはない。
しかしジェルタイプは違う。
ジェルタイプはうがいの必要がない。うがいしなくても気持ち悪くない。むしろうがいをしない方が効果が高い。
このジェルの特性は、うがいができない幼児に非常にメリットである。
③おいしい
これは個人的な感想だが、このチェックアップシリーズのジェルはおいしいのだ。
毎回進める時には子どもたち、お母さんたちに試食?してもらっているのだが、口をそろえて「おいしい」と言ってくれる。
ぼく個人的にも結構好きな味だ。
娘も好きなようだ。
うちの娘はまだ言葉を発することはできないが「な!な!」といって食後のデザートとしてバナナを要求する。
なのでこれにした。おかげで毎回の仕上げ磨きではこのチェックアップバナナ味を使っておいしく楽しく歯を磨けている。
ステマのようになってしまったが、当院でも販売をしているので、もしよければ試してほしい。
フッ素の細かいメリットデメリットはまたいつか書きたいと思う。
なお、年齢が上がるごとに歯磨剤のタイプも変えていくといいと思う。
うがいができるようになったらジェルタイプではなく、歯磨き粉タイプを使う予定だ。
余談
もうすぐGW。
幼い娘とのこの時間はあっという間に過ぎると聞く。
今年もコロナで遠出はできないが、家族との時間を大切にしていきたい。
ほりえこども歯科クリニック
堀江将史