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【寝る前1回?毎食後?】小児歯科医が語る、こどもの歯磨きの回数の話

  • DR将史のお口育てブログ

こんにちは!

名古屋市天白区の小児矯正専門歯科医院 ほりえこども歯科クリニックの堀江将史です。

 

最近、自転車を最近買いまして週に1~2回、自転車で通勤をしている。

通勤を通して自分の程よい運動ができますし、健康維持を手軽に出来てとてもいい買い物をしたと思っている。

さて、今日はお母さんからよく質問のある「歯磨きの回数」に関してお話だ。

「子どもの歯磨きは1日何回するのがいいですか?」

こういった質問はお母さんから何度も受けてきた。

 

この質問の裏には

「毎食後の歯磨きはしんどいなあ」という背景が見え隠れしている。

 

そこで

「まずは夜寝る前に1回からでいいですよ。

そして徐々に習慣を作るために2回にしてください。」

とぼくは伝えている。

 

これは歯医者さんによっても意見の分かれるところだが、

ぼくが、こういった結論に至ったのもいくつか理由がある。

 

まず一つ

朝の歯磨きは大変であるということ。

 

朝はやることがたくさんある。

朝ごはんの準備、洗濯、仕事の準備、子どもの着替えなど。。。

その際に子どもにお茶碗をひっくり返されたり、お茶をこぼされたり、泣いたり。。。

大人の思うようにはいかないことだらけだ。

正直、歯磨きどころではない。

 

その短い限られた時間のなかで行う歯磨きは、親もイライラしているし、短時間での雑な歯磨きとなる。

当然子どもたちはイヤイヤになってしまう。

 

それならいっそ朝は無理しなくていいですよと伝えている。

夜に1回。お父さんお母さんがそろい、落ち着いた万全の状態で歯磨きをしてあげてください。

もちろんその時には穏やかな顔で行ってあげてください。と

 

参照:嫌がらない歯磨きのコツ教えます

 

 

もう一つ

「徐々に習慣を作るために2回にしてください。」の理由だ。

 

実は、歯磨きの回数と虫歯予防には論文がいくつか発表されている。

そのなかの論文:歯磨きの頻度とう蝕のリスクを載せておく。

 

この論文を見ると

”1日2回未満のブラッシングは、1日2回以上のブラッシングと比較して、虫歯の増加を有意に引き起こしました。”とある。

 

つまり、「1日2回磨く」が、むし歯予防としては効率がいいのである。

しかもこれは乳歯列(子供の歯の段階)で顕著な差があるとのことだ。

 

 

 

最後に、考えてみてほしい。

これを読んでいただいているお父さん、お母さんは1日何回歯磨きをしているだろうか?

朝晩、2回磨く人。毎食後、磨く人。1日1回しか磨かない人もいるだろう。

 

親が1日1回しか磨いていないのに、子どもには2回磨かせようとしていないだろうか?

 

まずお父さんお母さんが朝・晩の歯磨きをしてください。

そのうち子供も歯ブラシを一緒に持ちたがるはずだ。

朝、欲しがったら歯ブラシを持たせて咥えさせておく。(喉を突かないように気を付けてほしい!)

そのときから1日2回の習慣をつけ始めればいい。

それがいつか習慣になるだろう。

 

子供たちは親の姿をしっかり見ている。

歯磨きの回数もお手本にならなければならないのだ。

 

この習慣を作っていくことが、子どもの歯を守るうえでとても大切になると感じている。

家庭の歯磨き環境が、そのまま子どもの歯磨きの回数、習慣に繋がるということだ。

そして、その習慣がお父さんお母さんが願うむし歯で困らないお口を作ることにもつながる。

 

歯磨きをすれば虫歯ができない。というわけではない。

しかし歯を守るという歯磨きの習慣は子供のころから植え付けてほしい。

 

歯磨きの回数でお悩みのお父さんお母さんぜひ参考にしてほしい。

 

ほりえこども歯科クリニック

堀江将史

 

 

 

 

 

 

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