こんにちは!ほりえこども歯科クリニック管理栄養士の中川です!
ご挨拶が遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
お正月はみなさんいかがお過ごしでしたでしょうか。
わたしは下呂の実家に帰りのんびりと過ごしました。
年末年始は久しぶりに親戚や地元の友達に会えるので、一年で一番好きな時期です!
お正月ならではの食事(おせちやお雑煮)も楽しみのひとつですよね。
さて、今回のテーマは噛むことの大切さについてのお話です。
食事の際どれくらい噛んで食べているかなんて普段考えないですよね。“よく噛むことは良いことだ“となんとなく聞いたことはあっても実際にどんな良いことがあるのかはよくわかっていない方のほうが多いかと思います。
現代の日本人は硬いものをうまく噛めない人が増えています。
柔らかく噛み応えのない食事が多いのが現代の食事の特徴です。さらっと食べられる麺類や、手軽に済ませられるゼリーなどで栄養を摂る方が増えているのも原因のひとつかなと思います。
上の表に示されていますように、時代の進みによって噛む回数や食事時間は減少しています。弥生時代の卑弥呼の食事は、現代の噛む回数の約6倍だったそうです。
このことから、噛むことによる働きそれぞれ頭文字をとって「ひみこのはがいーぜ」という言葉ができたそうです。
ひ…肥満予防
よく噛んで食べることにより脳にある満腹中枢を刺激し、食べすぎを防ぎます。
み…味覚の発達
味わって食べることにより食べ物の味がよくわかるようになります。
こ…言葉の発音がはっきり
噛むことで口の周りの筋肉が使われ、きれいな発音になり表情も豊かになります。
の…脳の発達を促す
よく噛むことで脳細胞の働きを活発にし、子どもの知育を助けます。
は…歯の病気を予防する
噛むことで唾液がよく出るため、お口の中がきれいになり虫歯を予防します。
が…がんを予防する
唾液には発がん物質を弱める働きがあります。
い…胃腸の働きを高める
よく噛むことで食べ物が細かく砕かれるので胃や腸の負担が軽減されます。
ぜ…全身の体力を向上させる
力を出すときに歯を食いしばれるようになり、全力投球できるようになります。
このように“噛む”ことはこんなにもたくさんの働きがあるのです。
ちなみによく噛むとは具体的に30回以上が理想です。なかなか難しいですが、噛み応えのあるものから意識してみてください。
また、よく噛むためには一口の量を多くしすぎないことも大切ですね。
いったい自分が普段どれくらい噛んでいるのか、一度数えてみてはいかがでしょうか。
ほりえこども歯科クリニック
管理栄養士 中川