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小児歯科医は、娘の歯が生えてきた時に何をしたのか

  • DR将史のお口育てブログ

今日は、ぼくの娘の歯が出てきた時の話。

 

まずは赤ちゃんのどこの歯がいつ頃に生えてくるか、みなさんご存じであろうか。

多くは下の前歯から出てくる。おおよその目安の時期は6~7か月ごろだ。

 

その後、こどもの歯は3歳頃までに前歯から奥歯まである程度の決まった順番で出てくる。

 

前歯から奥歯まで上下左右に分けると5本ずつ、すべて合わせると上下10本ずつの20本だ。

A、B、C、D、Eというように前から奥に向かってアルファベットで名前がついている。

 

ぼくたちは乳歯を右上D、左上Aとか呼んだりする。

 

 

 

話を戻すが、娘にも下の左右Aから出てきた。

 

小児歯科医としてかなり関心を持ってみていたつもりであったが、やはり初めに気が付くのは妻であった。

 

「下の前歯らへんの歯肉が硬いよ」

妻も歯科医師なのでしっかり見ていたようだ。

 

先ほど書いたようにおおよそ6~7か月に出てくるの思っていたのだが・・・

 

出てきた時期はなんと4カ月。

予想していたよりも早く出てきた。

 

体重もかなり大きく、上限を超えるくらいの大きさだったのでその影響もあるのだろうか。

 

診療では

「歯が生える時期は赤ちゃんによりけりです。そこまで心配いらないですよ」と伝えているがいざ自分の娘の歯が標準と比べて早すぎると焦るものだ。

 

この時ぼくが考えたことは3つ

①先天性歯なのか

②授乳の時おっぱいはいたくないか

③歯磨きはどうしようか

 

①先天性歯なのか

生まれた瞬間から歯が生えている、もしくは通常よりかなり早く(生後2ヶ月ごろまで)に歯が生えることがありこれを先天性歯という。

それが下顎のAで本来の歯のこともあるし、余分な過剰歯ということもある。

問題は授乳の障害がないか、赤ちゃんのベロに傷は出来ていないか(リガフェーデ病という)である。

幸いにも娘の歯は下のAが早く出てきただけであって、リガフェーデ病も生じなかった。

 

②授乳の時、おっぱいは痛くないか

妻曰く、やはり痛い時があったようだ。

授乳中に

「痛っ!」

という声を何度も聞いたので、大変だったことだろう。

ただそのおかげで、妻は早くに卒乳させ、離乳食も順調に進めることができたようだ。

 

③歯磨きはどうしようか

お母さんたちからよくある質問

「歯磨きはいつから始めたらいいですか?」

にはいつもこう答えている。

「上の前歯が出てきたら歯ブラシに少しずつ慣れさせてあげてください。」

しかし、いざ自分の娘に歯が生えてきたらいつから歯磨きしようか悩むものだということが分かった。

 

ぼくが娘にしたケアはこうだ。

”気が向いたときに”娘には歯ブラシをガジガジ噛ませる。※のどを突かないよう短い、柄が曲がるもの

”気が向いたときに”下前歯をガーゼで拭う。

”気が向いたときに”最後に指でごく少量チェックアップバナナジェルを塗る。

 

 

大切なのは”気が向いたときに”だ。

”毎日必ず”ではない。

 

おっぱいを飲みながら寝てしまうことも多々ある。

そのときは次の日でいいのではないかと考えている。

 

 

以上が小児歯科医の僕が、娘の歯が生えてきた時にしたことだ。

歯が生えてきたお母さんお父さんの参考になれば嬉しい。

 

ちなみに歯医者さんには歯が生える前から来ていただいても大丈夫だ。

歯が生える前に受診した赤ちゃんは、お母さんお父さんの意識の高さからか、その後のむし歯が少ないように思う。

 

子ども専門の歯医者さんだからこそ、そんな意識の高いお母さんお父さんに伝えられることがあると思っている。

 

ほりえこども歯科クリニック

堀江将史

 

 

 

 

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